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ボーナスをもらってから辞めるときの注意点

ボーナスをもらってから辞めるときの注意点

今回は「ボーナスをもらってから辞めるときの注意点」というテーマでお話しします。毎年、夏と冬の賞与の支給が終わると、転職希望者が増えます。賞与の支給を一つの節目として、次の会社に転職する人が多いのです。


今回は人事担当者である筆者が、ボーナスをもらって辞めるときには、どんな点を注意したらよいのか?次の会社に転職するまでのスケジュール立て方についてお話ししたいと思います。


この記事は、
・ボーナスの支給に合わせて転職を考えている方
・転職先が決まり、退職のスケジュールをどうしようか考えている方
に役立つ内容になっています。
 
 
 
 

目次

 

・転職までのスケジュールを考える
・具体的なスケジュール感は?
・転職活動にどのくらい期間がかかるか?
・転職活動にはコストもかかる
・まとめ

 
 
 
 

転職までのスケジュールを考える


まずはじめに、転職までのスケジュールの立て方についてお話しをします。起点に考えるのは、当然ですがボーナスの支給日です。


調べることとしては、ボーナス支給に関する社内のルールについてです。
就業規則もしくは賃金規程にボーナス支給のルールが記載されていると思いますので、読んでみましょう。ボーナスに関する社内ルールで、重要な日がいくつかあります。以下の項目です。
 

・ボーナス査定期間はいつからいつまでか?
何か月間について評価するのかを確認しましょう(大抵の会社は半年前が多いです)
 
・査定日はいつか?
社内ルールには記載されていないと思いますが、管理職が社員の賞与の支給額を決定する日です。
 
・支給日はいつか?
ボーナスが実際に銀行口座に振り込まれる日です。
 
 
この3つの日付を確認した上で、転職活動の計画を立て、スケジュールを逆算していくのです。上記の日付で、特に重要になってくるのは、「ボーナス査定期間」と、「査定日」です。
 
 
冬のボーナスを例に考えてみます。一般的な会社では、9月末までの社員の評価に関して、12月ぐらいにボーナスが支払われます。そして、評価を決める日が10月~11月です。ボーナスの査定日はわかりづらいですが、ボーナス支給日の3週間前には、社員それぞれの査定は終わっています。ですので、ボーナス査定日は、ボーナス支給日の1か月前ぐらいだと思ってください。
 
 
注意すべきなのは、査定日の時点で、もう会社に退職を申し出ていた場合、会社によっては支給額を下げられることもあります。本来はよくないことですが、査定をする側も人間ですので、退職予定者の評価がおざなりになることは多々あるのです。
 
 
このようなことを考えると、転職先がすでに決まっているのであれば、ボーナスの査定が確定した後に退職を告げるのがベターだと思います。
 
 
 
 

具体的なスケジュール感は?

 
では、具体的に賞与をもらってから辞めるスケジュール感を考えてみます。
 
 
例)冬季賞与の場合
4月~9月末までの評価について、冬季賞与として12月上旬に支給になるとします。
 

・転職活動を終了し、次の会社に内定をもらう日は?
→12月上旬まで

・賞与の査定をする日は?
→11月半ば

・会社に退職を申し出る日は?
→12月上旬

・有給休暇の消化(退職を申し出て退職日まで有給を取る)
→12月中
 
・次の会社の入社日は?
→1月1日もしくは1月中
 
 
上記のような形になります。このスケジュールで重要なのは、賞与の査定が終わる日のあたりには転職活動で面接をいくつか受け、できれば、転職活動も佳境に入っていると良いという点です。
 
 
12月の上旬に賞与が支給されるのであれば、転職活動は11月中に方向性が決まっているのがいいでしょう。
 
 
 
 

転職活動にどのくらい期間がかかるか?

 
繰り返しになりますが、賞与の査定が終わる月の終わりまでに、転職活動の目途がついているのが理想です。そこから逆算して、転職活動のスタート時期を考えていきます。
 
 
転職活動にどのくらいの期間が必要かは人によって異なりますが、まず転職市場の状況を下調べしてみましょう。ニュースで話題になる有効求人倍率や、あるいは転職エージェントが発表する転職市場のレポートなどを
見てみましょう。そこで、転職しやすいか否かを判断するのです。
 
 
例えば、あなたが20代や30代で、自分の会社の業界が活況だとしたら、比較的、容易に転職が決定する可能性が高いでしょう。一方で、40代以上の転職希望者の方であれば、転職活動が長引く恐れも考えられます。転職活動の期間としては、6か月程度を見込んでおいた方が無難です。転職市場の状況により、転職活動の期間は大幅に変わってきますので、まずは情報を集めましょう。
 

◆参考リンク
doda転職求人倍率レポート
https://www.saiyo-doda.jp/report/10647
 
 
 
 

転職活動にはコストもかかる

 
賞与をもらってから辞めるときに、転職活動にどの程度のお金がかかるのかも頭に入れておきましょう。面接に行くための交通費や、スーツやカバンを買い換えたりすると、それなりの出費を伴います。
 
 
特に中途採用の面接では、身なりも選考の材料になりますので、スーツや靴が古くなっていたりするのであれば、新調した方がいいでしょう。加えて、次の会社のお給料の支払日も念頭に入れておきましょう。月末締めの翌月25日払いだったり、月末締めの当月25日払いだったり、月末締めの翌月10日払いだったり、会社により給与の支払いサイトが異なるのです。
 
 
ですので、ボーナスをもらってから辞める際には、次の会社に移るまでのコストも忘れずに考えて転職活動に臨みましょう。
 
 
 
 

まとめ

 
今回は、ボーナスをもらってから辞めるときの注意点についてお話ししました。ボーナスは半年程度前の成果に対して、後払いで報酬をもらうという性質があります。しかし、どうしても退職をすでに申し出ている社員への評価は低くなり、賞与も減らされがちです。
 
 
そうならないためにも、ボーナスをもらって辞める際には、賞与の査定日と支給日を頭に入れ、賢いスケジュールを立てましょう。

では!


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