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「転職理由は親の介護」と採用面接で話していい?

今回は、転職活動で「退職理由は親の介護」と話しても問題ないかについてお話します。

もちろん、選考する企業側は介護が理由で不採用にすることはできません。しかしながら、「実際のところ採用担当者がどう思うか」を知っておいた方が中途採用の選考を有利に進めることができます。


さて、この介護を理由に退職ですが、面接ではどのように触れればよいのでしょうか?

 
 


「退職理由は親の介護」と伝えてよいのか?


まず、過去に在籍した会社なので、親の介護を理由に退職したと伝えてよいのか?という点ですが、答えは、問題ありません。

 
高齢化社会が進む中で、介護を理由に退職したことを後ろ向きに捉える会社も少ないでしょう。また、採用する側の視点で考えると、最近は面接での質問についてもデリケートな話題でどの程度、触れてよいのか?気を使う部分ではあります。


どのような点を注意して介護に触れるか?


次に、面接で介護もしくは、介護離職について触れるときにどのような点に気をつけるかですが、これは、現時点で介護にどれだけ時間が割かれるのかという点がもっとも大事です。

採用する側が考えることといえば、中途採用で入社してもらう以上、最初から即戦力として成果を出してほしい、と考えているものです。その採用する側の思惑を考えると、現時点で仕事に専念できないぐらいに時間を取られるのはきついと採用に二の足を踏んでしまうのです。
 
一方で、現時点で介護に時間を費やすことが少ないのであれば、面接で触れて全く問題ないのです。
 


現時点で介護に時間が必要なときは?


現時点で介護に時間を割く必要があるのであれば、現職にとどまって介護休業等を使う、もしくは、転職して時間の融通が効きやすい職場を選ぶのがいいでしょう。


ここ数年はリモートワークやフレックスタイム制度などを導入し、社員の生活も整えている企業も増えてきました。また、成果主義型の評価制度を導入している企業であれば、仮に介護で仕事に充てられる時間が少なくても、成果を出していれば認められる風土だったりします。


業種的には、IT系やコンサル系の企業が、社員の働き方に柔軟性を持たせている印象です。現時点で介護に時間を割く必要があるのなら、まず業種をある程度絞って、時間の柔軟性を第一に選ぶようにしましょう。


介護に寛容な会社選びを


繰り返しになりますが、現時点で介護に割かれる時間がほぼない方は、面接で「そのときは介護をする必要があったので退職しました。今は介護をする必要がないです」と伝えれば問題ありません。

一方で、現時点で介護をしなくてはいけない方は、まず、時間の融通が効きそうな会社を選ぶことが大事です。

そこで、面接の段階で、採用担当者に「介護が必要である」と伝えてみましょう。面接がちゃんと通過するのであれば、介護に時間を割いても構わないというサインともいえます。時間に融通が効きやすい会社だというのが透けて見えます。
 


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