今回は転職活動でもっとも重要な面接について考えてみたいと思います。
40代のビジネスパーソンの面接対策で、非常に重要な点を最初にお伝えします。
「自分は面接官にとってどう見えるのだろう」
この視点をもって、面接に臨むようにするのがポイントです。
その上で、募集している企業がどのような背景で中途採用をしているのか等、相手側の視点にたってみることが合否のカギを握ります。
「自分はどのように見られるのか?」を意識してみる
中途採用の面接では、どうしても応募者の方は力が入ってしまい、「一方的に自己PRする場」になってしまいがちです。
ですが、面接を通過するためには、「なぜ自分は面接に呼ばれたんだろう?」という視点を持ち、面接でのコミュニケーションを取ってください。面接官が求めていることに想いを馳せれば、話す内容はだいぶ違ってくるでしょう。
そして、
・採用する企業側の求めている人物像
・他の応募者と比べて、自分はどんな点が優れていて、一方でどんな点が劣っているか
・採用する企業側が、自分を採用しようとする際に、どんなリスクを想定するか
これらの点を考えるようにしてください。事前にこれらの項目について考え、面接の場面で、関連する質問などがあれば、面接官の懸念を払しょくできるような回答ができるようにしましょう。
どのように面接突破の戦略を練るか?
次に、具体的にどのような準備をして面接に臨めばいいのかを考えていきます。
面接で聞かれる内容というのはある程度、決まっています。面接での質問は、大きく2種類に分けることができます。
1)仕事面での特徴を聞くもの
どのようなスキルと経験をもっていて、どのくらいの実績を挙げてきたのか
2)性格面の特徴を聞くもの
どのような性格で、その性格が仕事に与えている面など
このように分かれます。
仕事面の特徴について、もう少しブレイクダウンしてみましょう。
・志望動機は何ですか?
・なぜ転職したいんですか?
・次の職場でやりたいことは何ですか?
・一番成果をあげたことは何ですか?
・今後、どのようなキャリアを歩みたいですか?
こういった質問がありますので、準備しておくと良いでしょう。
話す内容を考えるときには、時間軸を意識すると話に説得力が増すのでおすすめです。時間軸とは、「過去・現在・未来」という流れに沿って話を組み立てることをいいます。
・こういう仕事をしてきて、このような経験を積んできました(過去)
・その上で、いまこの分野を担当していて、具体的にはこのような実績をあげています(現在)
・(過去)と(現在)踏まえて、今後はこういうキャリアを歩んでいきたいです(未来)
このような流れで話を展開すると、非常に話の内容に説得力が増していきます。
性格面の特徴についての質問としては、
・自分の長所と短所は何ですか?(性格)
・どのような職場で働きたいと思っていますか?(カルチャー)
・ストレス解消法はあるか?(ストレス耐性)
・趣味はあるか?(興味)
このような質問が定番で、面接官は応募者の性格を掘り下げていきます。
質問の意図というのは「応募者はどういう人物なのか?」を知りたいという点にあるのを頭においてください。
面接で話す内容を文章にしてみる
面接が苦手な方におすすめの対策があります。それは、「面接で話す内容を文字に起こしてみる」ということです。
台本のようなものを作成し、その内容を暗記して面接に臨むのです。これは効果があります。
文字にしてみることで、自分が話す予定の内容を、客観的に見直すことができるのです。
「こんな内容だと印象良く聞こえるな」
「ここは数値を出して話した方が具体性がある」
など、話す内容を事前にシミュレーションできるのです。
そして、本番の面接でよどみなく話せるようにセリフを暗記しておくとよいでしょう。
面接は短時間での勝負です。短い時間の中で、いかに面接官に印象づけ、実績をアピールする必要があります。
効果的にアピールするためにも、話す内容を事前にまとめておき、本番ですらすら話せるように文章にして暗記するのは非常に有効です。特に、面接が苦手な方にはおすすめする対策です。
スマホで自分が話している様子を録画してみる
面接で話す内容について、ある程度まとまってきたら、次に実際に話す練習をしましょう。スマートフォンで自分の話している様子を録画し、自分で見てチェックするのが非常に効果的です。
・声のトーンはどうか?
・話すスピードは適切か?
・話している内容はわかりやすいか?
・表情や印象はどうか?
これらの点が動画からわかります。自分が話している様子を動画で見るのはかなり恥ずかしいかと思いますが、この動画の内容を確認し、修正していくことで面接の技術は明らかに上がります。
加えて、表情や話し方などのビジュアル面だけでなく、会話そのものがわかりやすいか?という観点からのチェックもしてみましょう。
面接の話の構成としては、
・結論をはじめに持っていく
・話が長くならないよう、簡潔にする
という点を意識して、面接の対策をしていきましょう。